USE_DSP - 2024.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 合成 (UG901)

Document ID
UG901
Release Date
2024-06-28
Version
2024.1 日本語

USE_DSP は、合成の演算構造をどのように処理するかを指定します。デフォルトでは、タイミングの懸念事項やしきい値制限がなければ、multsmult-addmult-submult-accumulate タイプの構造は DSP ブロックに推論するよう試みられます。

加算器、減算器、アキュムレータも DSP ブロックに含めることはできますが、デフォルトでは DSP ブロックではなくロジックにインプリメントされます。USE_DSP 制約を使用すると、これらの構造を DSP ブロックに含めることができます。

有効な値は logicsimdyesno です。

  • logic は、XOR 構造を DSP 内に配置する場合に使用します。logic を使用する場合、この属性はモジュール/アーキテクチャ レベルにのみ設定可能です。
  • simd は、SIMD 構造体 (単一命令複数データ) を DSP に組み込むようにツールに指示するために使用されます。例は、テンプレートを参照してください。
  • yes および no 値で、ロジックを DSP 内に配置するかしないかを指定します。これらの値は、RTL の信号、アーキテクチャ、コンポーネント、エンティティ、およびモジュールに設定できます。優先順位は、次のとおりです。
    1. 信号
    2. アーキテクチャおよびコンポーネント
    3. モジュールおよびエンティティ

この属性を指定しない場合は、Vivado 合成で最適な動作が決定されます。この属性は RTL または XDC で設定できます。