ODELAYE3 プリミティブを使用して、あらゆる出力信号に遅延を与えることができます。デバイス ロジックから直接転送するか、SDR/DDR クロックを使用してシンプルなフリップフロップまたは OSERDES にレジスタ格納します。
ODELAYE3 プリミティブ (下図参照) には 512 タップの遅延ラインがあります。 『Spartan UltraScale+ FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS930) のタップ精度を参照してください。個々のタップはキャリブレーションされません。ただし、IDELAYCTRL コンポーネントには遅延ラインをキャリブレーションするためのロジックがあります。
ODELAYE3 は、次の 2 つのモードで使用できます。
- COUNT モード
- 遅延ラインは電圧および温度補正なしのキャリブレーションされていない状態で使用されるため、IDELAYCTRL コンポーネントを使用する必要はありません。
- 遅延ラインは、タップのみをカウントし、遅延/タップをカウントする必要はありません。
- DELAY_VALUE はタップ (0 ~ 511) で表されます。
- 例: シリアル データ ストリームの遷移を探すスキャン動作は、タップで表し、ps 単位の時間に変換しません。
- TIME モード:
- IDELAYCTRL コンポーネントを使用する必要があります。
- 遅延ラインは要求された時間値でキャリブレーションされ、電圧/温度の補正によりこの値は保持されます。
- DELAY_VALUE は ps で表されます。
図 1. ODELAYE3 プリミティブ