次の図に示す IBUF_INTERMDISABLE プリミティブは、HD I/O バンクで利用でき、入力バッファーが使用されていない間そのバッファーを無効にできる IBUFDISABLE ポートを備えているという点で、IBUF_IBUFDISABLE プリミティブと類似しています。このような、UltraScale アーキテクチャ特定のプリミティブ動作となるように、USE_IBUFDISABLE 属性を TRUE に設定し、IBUFDISABLE ポートを制御し、SIM_DEVICE 属性を ULTRASCALE_PLUS に設定する必要があります。その他、オプションでオンダイ レシーバー終端を無効にする際に使用する INTERMDISABLE があります。この機能の詳細は、HP および HD I/O バンクにおけるキャリブレーションなしの入力終端 を参照してください。
IBUF_INTERMDISABLE プリミティブは、IBUFDISABLE 信号が High にアサートされると、入力バッファーを無効にして内部ロジックへの O 出力を強制的にロジック Low へ遷移させることが可能です。さらに、IBUF_INTERMDISABLE プリミティブでは、INTERMDISABLE 信号がアサートされている場合にも常に終端の各側を無効にすることが可能です。これらの機能を組み合わせて使用することで、入力がアイドル状態のときに消費電力を抑えることができます。VREF 電源レール (SSTL および HSTL など) は、VREF 以外の規格 (LVCMOS および LVTTL など) よりもスタティック消費電力が大きくなる傾向があるため、これらの規格を使用する入力バッファーは、IBUFDISABLE 信号をロジック High に設定することで最大のメリットを享受できます。