GETD - 2024.1 日本語

MicroBlaze V プロセッサ リファレンス ガイド (UG1629)

Document ID
UG1629
Release Date
2024-05-30
Version
2024.1 日本語
図 1. ストリーム インターフェイスから動的取得

説明

MicroBlaze V は、rs2 の最下位 4 ビットで定義されたリンクから読み出しを実行し、その結果をレジスタ rD に配置します。C_FSL_LINKS により設定されたリンク数が rs2 の最下位 4 ビットまたはそれ以下の場合、リンク 0 が使用されます。

GETD 命令には 32 個のバリエーションがあります。

ブロッキング バージョン (n ビットが 0 のとき) は、インターフェイスからのデータが有効になるまでストールします。ノンブロッキング バージョンはストールせず、mstream の C ビットを、データが有効な場合は 0 に、有効でない場合は 1 にセットします。アクセスが無効な場合は、デスティネーション レジスタの内容は未定義になります。

すべてのデータ GETD 命令 (c ビットが 0 のとき) は、インターフェイスからの制御ビットが 0 になるはずです。そうでない場合は、命令は mstream の FSL ビットを 1 にセットします。すべての制御 GETD 命令 (c ビットが 1 のとき) は、インターフェイスからの制御ビットが 1 になるはずです。そうでない場合は、命令は mstream の FSL ビットを 1 にセットします。

例外バージョン (e ビットが 1 のとき) は、制御ビットが一致しない場合に例外を生成します。デスティネーション レジスタは、例外が生成されるとアップデートされません。

テスト バージョン (t ビットが 1 のとき) は、リンクへの読み出し信号がアサートされていない場合を除き、標準ケースとして処理されます。

アトミック バージョン (a ビットが 1 のとき) は、マシン外部割り込みや外部ブレークによって割り込まれることはありません。各アトミック命令は、その後に続く命令の割り込みを防ぎます。つまり、アトミック命令のシーケンスは、プログラム フローを割り込むことなく、グループにまとめることができます。ただし、それでも例外は発生する可能性があります。

擬似コード

x ← rs2[3:0]
if x >= C_FSL_LINKS then
	x ← 0
(rD) ← Sx_AXIS_TDATA
if n = 1 then
   mstream.C ← Sx_AXIS_TVALID
if Sx_AXIS_TLAST ≠ c and Sx_AXIS_TVALID then
   mstream.FSL ← 1
   if (e = 1) then
      PC ← mtval
      mcause ← 24

変更されるレジスタ

  • xD (例外が生成されない場合。例外が生成されるとこのレジスタは変更されません)。
  • mstream
  • PC および mcause (ストリーム例外が生成される場合)。

レイテンシ

  • C_OPTIMIZATION = 0、2、3 で 1 サイクル
  • C_OPTIMIZATION = 1 で 2 サイクル

この命令のブロッキング バージョンは、命令を完了できるまでパイプラインをストールします。C_USE_EXTENDED_FSL_INSTR が 1 に設定されていて、命令がアトミックでない場合に、割り込みが実行されます。

備考

  • C_FSL_EXCEPTION 1 でない限り、e ビットに効力はありません。
  • これらの命令は、パラメーター C_FSL_LINKS が 0 より大きい場合のみ使用可能です。
  • 拡張命令 (例外、テスト、およびアトミック バージョン) は、パラメーター C_USE_EXTENDED_FSL_INSTR が 1 に設定されている場合にのみ使用可能です。