説明
MicroBlaze V は、リンク x インターフェイスから読み出しを実行し、その結果をレジスタ rD に配置します。
GET 命令には 32 個のバリエーションがあります。
ブロッキング バージョン (n ビットが 0 のとき) は、インターフェイスからのデータが有効になるまでストールします。ノンブロッキング バージョンはストールせず、mstream の C ビットを、データが有効な場合は 0 に、有効でない場合は 1 にセットします。アクセスが無効な場合は、デスティネーション レジスタの内容は未定義になります。
すべてのデータ GET 命令 (c ビットが 0 のとき) では、インターフェイスからの制御ビットが 0 になるはずです。そうでない場合は、命令は mstream の FSL ビットを 1 にセットします。すべての制御 GET 命令 (c ビットが 1 のとき) では、インターフェイスからの制御ビットが 1 になるはずです。そうでない場合は、命令は mstream の FSL ビットを 1 にセットします。FSL ビットは、有効なデータが転送されたときにのみセットされます。
例外バージョン (e ビットが 1 のとき) は、制御ビットが一致しない場合に例外を生成します。デスティネーション レジスタは、例外が生成されるとアップデートされません。
テスト バージョン (t ビットが 1 のとき) は、リンクへの読み出し信号がアサートされていない場合を除き、標準ケースとして処理されます。
アトミック バージョン (a ビットが 1 のとき) は、マシン外部割り込みや外部ブレークによって割り込まれることはありません。各アトミック命令は、その後に続く命令の割り込みを防ぎます。つまり、アトミック命令のシーケンスは、プログラム フローを割り込むことなく、グループにまとめることができます。ただし、それでも例外は発生する可能性があります。
C_FSL_LINKS で設定された、利用可能なリンク数が x 以下の場合、C_ILL_INSTR_EXCEPTION = 2 のときに無効な命令例外が発生し、それ以外の場合は命令は NOP と同じ動作をします。
擬似コード
if x >= C_FSL_LINKS then
Sx_AXIS_TVALID ← 0
if C_ILL_INSTR_EXCEPTION = 2 then
PC ← mtvec
mcause ← 2
else
(rD) ← Sx_AXIS_TDATA
if (n = 1) then
mstream.C ← Sx_AXIS_TVALID
if Sx_AXIS_TLAST ≠ c and Sx_AXIS_TVALID then
mstream.FSL ← 1
if (e = 1) then
PC ← mtvec
mcause ← 24
変更されるレジスタ
- rD (例外が生成されない場合。例外が生成されるとこのレジスタは変更されません)
- mstream
- stream (
C_USE_MMU> 0 の場合) - PC および mcause (ストリーム例外または無効命令例外が生成される場合)
レイテンシ
-
C_OPTIMIZATION= 0、2、3 で 1 サイクル -
C_OPTIMIZATION= 1 で 2 サイクル
この命令のブロッキング バージョンは、命令を完了できるまでパイプラインをストールします。C_USE_EXTENDED_FSL_INSTR が 1 に設定されていて、命令がアトミックでない場合に、割り込みが実行されます。
備考
- RV64 では、リンクから読み出される 32 ビット データはゼロ拡張されます。
-
C_FSL_EXCEPTIONが 1 でない限り、e ビットに効力はありません。 - これらの命令は、パラメーター
C_FSL_LINKSが 0 より大きい場合のみ使用可能です。 - 拡張命令 (例外、テスト、およびアトミック バージョン) は、パラメーター
C_USE_EXTENDED_FSL_INSTRが 1 に設定されている場合にのみ使用可能です。 - 命令のデコード時には、命令ビット 19 ~ 26 は無視されます。