MicroBlaze トレースを設定および実行します。
構文
mbtrace [options]
MicroBlaze プログラムおよび MicroBlaze で実行されるアプリケーションをトレースするイベント トレースを設定して実行します。出力は、実行したプロジェクトを分解したものになります。
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-start
|
トレースをイネーブルにして開始します。プログラムの実行がトレースの開始後に後の出力用に取り込まれます。 |
-stop
|
トレースを停止して出力します。 |
-con
|
ブレークポイントに到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力します。このオプションを使用するには、少なくとも 1 つのブレークポイントまたはウォッチポイントを設定する必要があります。このオプションはエンベデッド トレースとしか使用できません。 |
-stp
|
制御がソース コードの別の行に属する命令に到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力します。 |
-nxt
|
制御がソース コードの別の行に属する命令に到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力しますが、呼び出された関数を全速力で実行します。 |
-out <filename>
|
トレース データをファイルに出力します。<filename> : トレース データを書き込む出力ファイルの名前。指定しない場合、データが標準出力に出力されます。 |
-level <level>
|
トレース レベルは full、flow、event、または cycles に設定します。指定しない場合、full が使用されます。 |
-halt
|
トレース バッファーがフルになったらプログラム実行を停止するように設定します。指定しない場合、トレースは停止しますが、プログラム実行は続きます。 |
-save
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ロードの取り込みをイネーブルにして、命令に新しいデータ値を提供します。 |
-low <addr>
|
外部トレース バッファーのアドレス範囲の下位アドレスを設定します。アドレス範囲は、未使用のアクセス可能なメモリ空間を指定する必要があります。外部トレースとしか使用できません。 |
-high <addr>
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外部トレース バッファーのアドレス範囲の高位アドレスを設定します。アドレス範囲は、未使用のアクセス可能なメモリ空間を指定する必要があります。外部トレースとしか使用できません。 |
-format <format>
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外部トレース データ形式を mdm、ftm、または tpiu に設定します。形式が指定されない場合は、mdm が使用されます。Zynq 7000 PS から ftm および tpiu 形式が出力されます。外部トレースとしか使用できません。 |
戻り値
使用されるオプションによります。-start、-out、-level、-halt、-save、-low、-high、-format: 問題なくコンフィギュレーションが終了した場合は何も返しません。エラーが発生した場合は、エラー文字列を返します。
-stop, -con, -stp, -nxt
: 何も返さず、ファイルまたは標準出力へのトレース データを出力します。エラーが発生した場合は、エラー文字列を返します。
例
mbtrace -start
トレースをイネーブルにして開始します。
mbtrace -start -level full -halt
トレースをイネーブルにして開始し、プログラム フローだけでなく完全なトレースを保存して、トレース バッファーがフルになったら実行を停止するように設定します。
mbtrace -stop
トレースを停止して標準出力へデータを出力します。
mbtrace -stop -out trace.out
トレースを停止して trace.out にデータを出力します。
mbtrace -con -out trace.out
実行を続行して、データを trace.out に出力します。