説明
インターフェイス ポートのリストを取得します。
構文
get_intf_ports [-regexp] [-filter <arg>] [-of_objects <args>] [-quiet] [-verbose] [<patterns>...]
戻り値
インターフェイス ポート オブジェクト。コマンドが正しく実行されなかった場合はなし。
使用法
名前 | 説明 |
---|---|
[-regexp ] |
検索パターンを正規表現で指定します。 |
[-filter ] |
式を使用してリストをフィルター処理します。 |
[-of_objects ] |
指定した hw_design、port、intf_net の bus_intf オブジェクトを取得します。 |
[-quiet ] |
コマンド エラーを表示しません。 |
[-verbose ] |
メッセージの非表示設定を解除し、すべてのメッセージを表示します。 |
[<patterns> ] |
セル名を検索するパターンを指定します。デフォルトは * です。 |
カテゴリ
Hardware (ハードウェア)
説明
現在のハードウェア サブシステム デザインに含まれるインターフェイス ポート オブジェクトで、検索パターンに一致するもののリストを取得します。デフォルトでは、サブシステム デザインに含まれるすべてのインターフェイス ポートのリストが返されます。ポートおよびインターフェイス ポートは、IP サブシステム デザインの外部接続です。ピンおよびインターフェイス ピンは、IP インテグレーター セルまたは階層モジュールの外部接続です。ピン オブジェクトを選択するには、get_pins
および get_intf_pins
コマンドを使用します。
get_*
コマンドでは 1 つのタイプのオブジェクト (セル、ネット、ピン、ポートなど) のコンテナー リストが返されます。lappend を使用するなどしてリストにオブジェクトを追加することもできますが、現在リストに含まれるオブジェクトと同じタイプのオブジェクトしか追加できません。リストに異なるタイプのオブジェクトや文字列を追加しようとすると、Tcl エラーが返されます。引数
-regexp
(オプション): 検索パターンが正規表現で記述されていることを指定します。このオプションを使用する場合、検索パターン (<patterns>) および -filter
オプションの式は正規表現で記述する必要があります。ザイリンクスの正規表現では、Tcl コマンドは常に検索文字列の先頭にアンカーされています。検索文字列の先頭または末尾に「.*
」を追加して、部分文字列を含めるよう検索を拡張できます。正規表現構文については、このウェブ ページを参照してください。
-filter
<args> (オプション): 結果のリストに指定した式のフィルターを適用します。-filter
オプションを使用すると、返されたオブジェクトのリストに、オブジェクトのプロパティ値に基づいてフィルターを適用できます。オブジェクトに設定されているプロパティは、report_property
または list_property
コマンドで確認できます。
*
」を追加して、プロパティ値の部分文字列を含めるよう検索を拡張できます。 *
) を使用すると、定義値が "" のプロパティに一致します。文字列比較では、フィルター式に使用できる演算子は equal
(==
)、not-equal
(!=
)、match
(=~
)、not-match
(!~
) です。数値比較演算子 <
、>
、<=
、および>=
も使用できます。複数のフィルター式を AND
(&&
) および OR
(||
) で組み合わせることもできます。
IP サブシステム インターフェイス ポートの場合、結果をフィルター処理するのに使用できるプロパティには NAME などがあります。
-of_objects <arg>
(オプション): get_intf_nets コマンドで返された指定の IP サブシステム インターフェイスに接続されているインターフェイス ポートを取得します。
-of_objects
オプションでは、オブジェクトを名前で指定するのではなく、get_*
コマンド (get_cells
、get_pins
など) を使用して指定する必要があります。また、-of_objects
を検索パターン (<pattern>) と共に使用することはできません。-quiet
(オプション): コマンドをメッセージを表示せずに実行します。実行中にエラーが発生しても、TCL_OK
が返されます。 -verbose
(オプション): メッセージの非表示設定を一時的に解除し、コマンドからのすべてのメッセージを返します。set_msg_config
コマンドで定義できます。<patterns
> (オプション): インターフェイス ポートを検索するパターンを指定します。デフォルトの検索パターンはワイルドカード (*) で、サブシステム デザインに含まれるすべてのインターフェイス ポートのリストが取得されます。複数の検索パターンを指定して、異なる検索条件に基づいてインターフェイス ポートを検索できます。
例
次の例では、サブシステム デザインでマスター モードで動作しているインターフェイス ポートを取得しています。
hsi::get_intf_ports -filter {MODE=="master"}