Vitis IDE などのグラフィカル開発環境は、新規プロセッサの開発を早めるのに役立ちます。初心者でも使用できるように、よく使用される関数のほとんどが抽象化され、論理的なウィザードにまとめられています。ただし、ツールの機能を柔軟に拡張するには、スクリプトへの対応も欠かせません。スクリプトは、毎晩実行する回帰テストを開発する際や、よく使用されるコマンド セットを実行する際に特に便利です。
Vitis コマンド ライン インターフェイス (API) は、Vitis IDE のインタラクティブでスクリプト記述可能なコマンド ライン インターフェイスです。Vitis API のスクリプト言語は、その他の AMD ツールと同様、Python に基づきます。Vitis API コマンドはインタラクティブに実行でき、またコマンドをスクリプトに記述して自動化することもできます。
Vitis API は、次のような Vitis プロジェクト管理、コンフィギュレーション、ビルド、およびデバッグをサポートしています。
- プラットフォーム プロジェクトおよびドメインを作成
- システム プロジェクトおよびアプリケーション プロジェクトを作成
- ドメイン/BSP およびアプリケーションをコンフィギュレーションおよびビルド
- リポジトリを管理
- ハードウェア ターゲットにアプリケーションをダウンロードして実行
- レジスタを読み出しおよび書き込み
- ブレークポイントとウォッチ式を設定
注記: すべての Python API は、Vitis メニューで → → .をクリックして確認できます。