詳細
1 つまたは複数のタイミング パスがタイミング要件を満たすことができませんでした。意図したカーネル周波数が達成できず、適切な機能を有効にするために、自動周波数スケーリング メカニズムによってカーネル クロックの周波数が削減されました。
説明
現在のインプリメンテーションでは、必要なターゲット周波数で動作できません。カーネル クロックの周波数が自動的に下げられ、正しい機能が達成されました。これにより機能は正しくなりますが、全体的なインプリメンテーション目標は満たされない可能性があります。システム全体のパフォーマンス (インプリメンテーション目標) を達成するには、タイミング パスを調べて、問題のあるパスの根本原因を特定する必要があります。
リソース制約および一般的なタイミング制約は、スケジューラを過剰に制約する可能性があり、その結果、インプリメンテーションが最適ではなくなることがあります。
推奨
タイミング パス違反は、C++/OpenCL インプリメンテーション用の HLS スケジュール ビューアーを使用して確認することをお勧めします。RTL パスは、Vivado のクリティカル パス解析で確認することをお勧めします。いずれの場合も、タイミング違反を解消するために、タイミング パスを切断する必要があります。
HLS を使用し、デザインに過度の制約がない場合は、汎用のパフォーマンス オプションを使用してインプリメンテーションを変更できます。このオプションとは、xocc オプションの –kernel_frequency
および HLS のクロックのばらつきパラメーターのことです。
注記: WNS 値を含め、スラック値には次のような意味があります。スラック値が負の場合、タイミングを満たすことができなかったことを意味します。スラック値が 0 または正の場合は、通常タイミング チェックをパスしたことを意味します。しきい値も正の値である場合は、例外となる可能性があります。