Compute Unit Utilization - 2024.2 日本語

Vitis ガイダンス メッセージ (UG1315)

Document ID
UG1315
Release Date
2024-11-13
Version
2024.2 日本語

詳細

このメッセージは、カーネル時間のうち、計算結果に利用された割合をレポートします。

説明

計算ユニット (CU) が特定タスクのアクセラレータとして使用されている場合、使用率で、有効な出力を生成するのに実際にどれだけの総計算時間が利用されたかがわかります。数値が高いほど、CU で処理された実際のワークロードが多いということです。

目標は、この数値を限りなく 100% に近づけることです。ただし、データをアクセラレータ カードに転送する必要があり、アクセラレータ外でさらにプリプロセスが実行される可能性もあるため、100% は現実的な目標ではありません。そのため、よく観察されるしきい値よりも使用率が低い場合は、このガイダンス メッセージが表示されます。

アプリケーションによって達成可能な目標はまったく異なる可能性があるほか、使用率を向上させることができるかどうかを判断するのは、ユーザーとアプリケーション ドメインに関する知識によって異なります。

推奨

Vitis の [Timing Analysis] ビューでは、計算ユニットの使用率を時系列で観察できます。使用率が低いと示されている場合は、そのタイミング解析レポートを検討し、与えられたワークロードに対して、アクセラレータが最大限に使用されているかどうかを解析してみてください。アクセラレータの起動間隔が長い場合、プログラマがアクセラレータの連続実行を妨げている要因を特定する必要があります。よくある問題は、データ転送のボトルネックや、ソフトウェアのパイプラインなどの同時実行の設定などなので、これらを検討する必要があります。